【筑波大学化学類】 受験で有利になる!?理系科目の勉強法

本記事では、数理指導専門塾イーズの現役講師が大学生にインタビューを行い、その大学の内面まで深掘りして聞いています。

・入ってみて分かったこと、学部の特色
・受験期の勉強法、入試対策
・大学でかかる費用、生活費
など多方面から質問に答えてもらっています。

これを読めば行きたい大学・学部についてよく分かるし、志望校決めのヒントにもなりますよ。

今回のお相手:Sさん
・2019年大学入学の卒業生
・埼玉県立大宮高校 卒業
・筑波大学理工学群化学類
→(現在)社会人1年目

今回は「筑波大学化学類での分析化学の研究と就活事情」について見ていきましょう。

1. 大学の学業関連

化学類で何を学ぶ?

“化学とは、化学現象を分子・電子レベルで研究し、自然界における普遍的な法則を追求する学問です。そのような基礎研究から、新規化合物の創製、環境汚染やエネルギー問題の解決、生命現象を分子レベルで理解する研究などへ展開されています。”(筑波大学理工学群化学類HPより引用https://chemistry.tsukuba.ac.jp/ug/

化学類では、反応のメカニズムや化学物質の構造・性質を解明する「基礎研究」を行っています。基礎研究とは何かに応用するという目的は考えず、理論を形成したり、新たな法則を発見することを目的とした研究です。また基礎研究が明らかにしたことを基に、薬を作ったり、便利な素材を開発する研究のことを「応用研究」と言い、そのような研究室も筑波大学にはあります。

Q. 印象に残っている授業について教えてください。

A.
特に印象に残っている授業は、「3年次の化学実験」でした。
TAの方(実験を手伝ってくださる大学院生の先輩方)とお話しして研究室のことを知る機会にもなったし、自分の手で薬品を扱って実験をするいい機会になったからです。

そのほか、化学類に入ると学ぶことができる授業(必修授業)は、このようなもの(下の表)があります。

Q. 専攻と研究について教えてください。

A.
中谷研究室という分析化学の研究室に所属していました。
この研究室は、研究室内でも先生方によってさらに細かく3つの分野に分かれています。
主には機械を組み立てて測定を行い結果を分析することが多いです。(中谷研究室HP https://www.chem.tsukuba.ac.jp/nakatani/

その中でも私は、変異ヘモグロビンの結晶化を行っていました。普通の人とは異なった構造を持つヘモグロビンを、さまざまな条件を変えて作成した結晶化液を用いて結晶化し、X線結晶構造解析という方法を用いて距離や角度を調べ、構造の詳しい違いを解明する研究を行っていました。

2. 生活関連

・入学金:28万
・学費:年間50万。
・テキスト代:全体で5万円越す程度
・奨学金:なし。
・住んでいるところ:実家(埼玉県)から通学
・通い方:自転車20分+電車1時間30分+バス20分
・サークル:なし
・友達の作り方:同じ学群の友達!!!

3. 大学入試関連

・現役
・試験方式: 一般試験
・入試科目と方法:英語、数学、物理、化学(全部記述)
・共通テスト(センター試験)の点数:
  国語179 点、数ⅠA ⅡB90は超えてたはず(記憶曖昧)、英語180〜190 点(リスニングは覚えてないです。)、地理83 点、化学83 点、物理85〜90 点(記憶が曖昧な部分が多くあります。)
・二次試験の点数:
  英語65/150、数学164/200、物理72/100、化学79/100、センター圧縮して377/450
・二次試験の傾向:
  英語は基本レベルです。他の教科は覚えてないです、、

・高校時代の偏差値:校内順位は中の下くらいでした
・定員:50人

・受験期学習の進め方:
国語→テスト対策以外は過去問・単語のみでかなり慌てた記憶があります(11月とかかも)。
数学→学校でずいぶん重点的にやってくれました(4STEPとFocus Gold)。
   Focus Goldに関しては最後の難問的なところはあまりやった記憶なしですが、
   学校に合わせて1週+夏にもう1週+秋にもう1週、冬は学校のセンター対策をしていた気がします。
地理→かなり時間かけました。本腰入れたのは夏休み以降から。単語帳自分で作ったり赤シートの参考書とか。 化学→夏の講習などが一番時間使ったかも。冬(センター前)に過去問30年分やるぞって意気込んだ割には
   本番で点が取れなかったので死ぬほど後悔してます。
物理→ずっと苦手だったので基礎的な夏休みの講習を受けてました。
   結果的に実力よりいい点数が出たのでまぐれです。
英語→システム英単語という単語帳をかなり重くやりました(英語頻出問題総演習という本も)。
あとは過去問が主かも。

・日頃(高1〜2)どんな勉強をしたか:
英語 単語と文法は再テストがあったのでかなりやってました。
理科系 問題集を2週間前から課題を少しずつ進めるようなペースで!
国語 古文単語しかやってなかった気がします。
数学 ちょこちょこテスト前以外も4STEPを進めてました。
地理 テスト前ギリギリしかやってなかったです。

・大学の選び方:
①実家から通える②浪人は絶対なし③できれば国立

・併願校:
国立後期:埼玉大学理学部基礎化学科(予定だった)
私立センター利用:東京理科大学理学部化学科、芝浦工業大学工学部応用化学科
私学一般:東京理科大学理学部化学科、明治大学理工学部応用化学科

4. 就職関連

・インターン情報:銀行、食品メーカー、化学メーカー、インフラ、IT(ITはエンジニアだったが、ほかは全て一般職・総合職で研究職は一切受けてない)

・先輩の就職先:キオクシア

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