【筑波大学物理学類】 固体、液体、気体に次ぐ、新たな物体の状態であるプラズマ、その研究とは!?

本記事では、数理指導専門塾イーズの現役講師が大学生にインタビューを行い、その大学の内面まで深掘りして聞いています。

・入ってみて分かったこと、学部の特色
・受験期の勉強法、入試対策
・大学でかかる費用、生活費
など多方面から質問に答えてもらっています。

これを読めば行きたい大学・学部についてよく分かるし、志望校決めのヒントにもなりますよ。

今回のお相手:Oさん
・大学4年生
・愛知県立東海南高等学校 卒業
・筑波大学理工学群物理学類
 

今回は「筑波大学物理学類」について見ていきましょう。

1. 大学の学業関連

物理学類で何を学ぶ?

“物理学は、自然界で起こる様々な現象の基本法則を解き明かす学問です。自然界の法則というと、原子や素粒子などのミクロな世界の成り立ちとそれらを理解するために必要な量子論、広大な宇宙空間において時間と空間を結びつける相対論が思い浮かぶことでしょう。これら極限の世界で成り立つ新しい法則を探ることは、現代物理学の重要なフロンティアの一つです。”(筑波大学理工学群物理学類HPより引用筑波大学 理工学群 物理学類 – 筑波大学 理工学群 物理学類の公式サイト。入試情報、教員情報、イベント情報など (tsukuba.ac.jp)

物理学では、身の回りの物質や現象を計算式で表すことを学びます。高校で学ぶ物理でも、動く物体の挙動や光の性質について学びました。しかし、大学物理では、さらにこの知識を深め、古典力学ではできなかった、粒子の運動を記述する量子力学や、古典力学の矛盾を解決する相対性理論などを学びます。さらには、4年生になると研究室に配属され、現代物理学の最先端である、宇宙はブラックホール、原子核などの研究をすることができます。

Q. 印象に残っている授業について教えてください。

A.特に印象に残っている授業は、「特殊相対性理論」です。この授業では、まず、従来の古典力学で生じてしまった光の速度は絶対に変わらないという矛盾に対し、その疑問を解決するためにどのようか式なら良いかの立式し、問題演習というような形となっていました。このように、授業の内容自体、物理好きであれば興味を引き付ける内容であり、立式している様子も頭に入ってきやすかったので印象に残っています。

そのほか、物理学類に入ると学ぶことができる授業(必修授業)は、このようなもの(下の表)があります。

Q. 専攻と研究について教えてください。

A.私の専攻はプラズマ研究です。プラズマとは、個体、液体、気体に次ぐ第4の状態と呼ばれていて、気体に更にエネルギーを加えることによって、気体中の分子から電子を放出させた状態のことです。これだけ聞くと難しいように感じてしまうかもしれませんが、実は身近にも存在していて、炎や雷や蛍光灯などがその1例です。プラズマを研究することによって、将来的には、原子力発電よりも安全で、尚且つ二酸化炭素を排出しない核融合発電を開発することができます。そのために、様々なプラズマに関する研究が行われています。

私が現在行っている研究は、プラズマの密度計測です。プラズマは高いエネルギーを持っており、とても不安定な状態です。これを安定して用いるためには、プラズマの状態を正確に測定することが必要です。方法としては、プラズマに電磁波を入射することによって、電磁波の位相が変わります。この位相変化から密度を計算式によって求めます。

2. 生活関連

・入学金:28万
・学費:年間50万
・テキスト代:総額2万程度
・生活費:一か月10万
・家賃:4万円
・奨学金:なし
・買い物:トライアル(スーパー)、ウエルシア(薬局)
・住んでいるところ:桜(一人暮らし)
・通い方:原付で10分
・サークル:バレーボール同好会
・友達の作り方:サークルに入るといいと思います!

3. 大学入試関連

・現役
・試験方式: 一般試験
・入試科目と方法:英語、数学、物理、化学(全て記述)
・共通テスト(センター試験)の点数:
  全体で、82%の得点率でした。
・二次試験の点数:
  数学 160 物理 70 化学 60 英語 70
・二次試験の傾向:
  数学は簡単なので、そこを得点源にするといいと思います。
・高校時代の偏差値:56
・定員:60人

・受験期学習の進め方:
 自分は学校でもらった問題集を間違えることがなくなるまで何回もやっていました。何個も新しい問題集を買うよりも、一つの問題集を極めるまで何回もやったほうが効率いいし、お金の節約にもなると思います。


・日頃(高1〜2)どんな勉強をしたか:
 宿題はしっかりとやっていましたが、自主学習はテスト前以外はやっていませんでした。しかし、塾に入っていて、週に2回2時間ほどの勉強時間を確保できていたので、勉強習慣を作るという意味では、高校1年生から塾に入るのはいいと思います。


・大学の選び方:
 物理学を勉強したく、そのためには地元である愛知県を離れるしかありませんでした。県外の大学を探してみて、現代社会で受験できる1番偏差値の良い大学が筑波大学だったため、そこを志望校としました。

・併願校:
 信州大学
 名城大学
 立命館大学

4. 就職関連

・インターン:大学院に進学するためまだ行っていません。


・先輩の就職先:宇宙技術開発、富士通、アイリスオーヤマ

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