本記事では、数理指導専門塾イーズの現役講師が大学生にインタビューを行い、その大学の内面まで深掘りして聞いています。
・入ってみて分かったこと、学部の特色
・受験期の勉強法、入試対策
・大学でかかる費用、生活費
など多方面から質問に答えてもらっています。
これを読めば行きたい大学・学部についてよく分かるし、志望校決めのヒントにもなりますよ。
今回のお相手:Tさん
・2019年入学の卒業生
・高田北城高校 卒業
・筑波大学理工学群数学類
→(現在)社会人
今回は「筑波大学数学類」について見ていきましょう。
1. 大学の学業関連
数学類で何を学ぶ?
“「大学で数学を学んで役にたつのかな」と思う人がいるかもしれませんが、 ご心配なく。「数学は科学のための言語」とよく言われるように、古くからの自然科学や工学などの様々な分野において、現象を記述するには数学は必要不可欠ですし、人工知能などの最新の科学でも、もちろん数学は必要です。これからの近い将来、社会における数学、もしくは数学力のニーズはますます高まっていくと予想します。また、大学の数学では、曖昧に理解していることに明確な定義を与え、厳密な論理の積み重ねによって結論を導きます。この過程で養われた論理力は、社会に出てどのような仕事に 就こうとも必ず役に立ちます。数学類は、数学を楽しむと同時に、このような高度な論理性を身に付けた、社会の各方面で活躍できる人材の育成も大きな目標の1つにしています。”(筑波大学理工学群数学類HPより引用https://nc.math.tsukuba.ac.jp/college/topics)
数学は、その構築された理論体系の完成度から見ても人類文化を代表する学問の一つであり、世界中どこでも通用する普遍的な学問です。現在、数理科学的手法が自 然科学のみならず、社会・人文科学、医療関係など社会のあらゆる面に応用さ れ、コンピュータによる情報化社会の進展ともあいまって、数学の利用はますます広く高度なものとなっています。
Q. 一番面白かった授業について教えてください。
A.
一番面白かった授業は、2年生で履修する「計算機演習」でした。
プログラミングができたり、目的は忘れましたが、教授へ自分の好きな料理のレシピを文章でお勧めするような課題があったりして、楽しみながら授業を受けていました。教授が課題の中に雑談ができる項目を設けてくださっており、交換日記みたいになっていました。
Q. 印象に残っている授業について教えてください。
A.
特に印象に残っている授業は、2年生で履修する「トポロジー入門」でした。
最初は何を言っているのかわからず、レポート問題が全く解けなかったのですが、定義や定理を何度も読み返しているうちに何となくわかってきて、解けるようになる感覚がとても印象に残っています。定義・定理の重要さが分かった授業でした。
そのほか、数学類に入ると学ぶことができる授業(必修授業)は、このようなもの(下の表)があります。
Q. 専攻と研究について教えてください。
A.
私は、矢田研究室に所属しています。
この研究室では、統計学の研究をしています。3年生の11月頃から配属され、3年生から4年生の11月頃までは今まで統計学で習った内容の復習と、その発展を学んでいきます。ゼミのメンバーで決めた教科書の解説をリレー形式で発表していくという形式です。12月頃から個々で決めた内容で研究と卒業発表の準備を進めていきます。研究内容は、ちゃんと研究ができるのであればなんでもよいという感じでした。
その中でも私は、「階層的クラスタリング」という研究をしていました。データを似ている順にまとめていって、それぞれのまとまりにある共通点を見つけるというものです。似ているデータをまとめる作業はプログラミングで行います。卒業研究では、30か国程の男女別・年齢別の労働率のデータでクラスタリングを行い、あるまとまりを見てみたら女性労働率が低い、国の特徴を調べるとすべてイスラム教の国だった、といった感じで、労働率から国の特徴とその国の人たちの働き方の関係を見つけるという研究をしていました。
2. 生活関連
・入学金:28万
・学費:年間50万。
・テキスト代:2,3万
・生活費:5万円
・家賃:8万円
・奨学金:貸与型奨学金。50000円/月です。
・住んでいるところ:さくらの森(家族と同居)
・通い方:自転車で15分
・サークル:エフィ(1年生で抜けました)
・友達の作り方:何かしらの組織に所属する!
3. 大学入試関連
・浪人
・試験方式: 一般試験
・入試科目と方法:【科目】数学(数Ⅲまで)物理、化学、英語 【出題形式】記述
・共通テスト(センター試験)の点数:
国:160、数IA:90、数ⅡB:80、英:180、地理:70、物:80、化学:80
・二次試験の傾向:
英語は文章量が多く、難しいと感じました。
・高校時代の偏差値:60
・定員:40人
・受験期学習の進め方:
【使用教材・時期・回数】
国語:センター過去問・11月頃から・2回
数学:4STEP、チョイス、10日あればいい 短期集中ゼミ、厳選!大学入試数学問題集・通年・5,6回
英語:スクランブル、ポレポレ・通年・10回以上
地理:地理の点数が面白いほどとれる本・通年・3回
物理:セミナーみたいなやつ(名前忘れました)、重要問題集・通年・5,6回
化学:セミナー・重要問題集・通年・5,6回
・日頃(高1〜2)どんな勉強をしたか:
全教科、テスト前に詰め込んでいました。
・大学の選び方:
レベルがちょうどよかったからです。
・併願校:東京理科大学、芝浦工業大学、東京電機大学、鈴鹿医療科学大学
4. 就職関連
・インターン情報:みずほリサーチ&テクノロジーズ(SE)、さなる(?)
・先輩の就職先:NRI、金融系など(会社名聞いてませんでした)。
私はアクセンチュアで、同級生はベイカレント、教員でした。
・就活で大変だったこと:ESを書くこと。1つ1つ何百文字も書かなければならず、学業との両立が大変だった。
*ESとは、エントリーシートの略で、企業からさまざまな質問をされ、それに対する自分の意見を書きます。
・受ける企業の決め方:将来的にやりたいことに近いかどうか
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