【大学紹介】 自作ロボットで対決する 筑波大学工学システム学類

本記事では、数理指導専門塾イーズの現役講師が大学生にインタビューを行い、その大学の内面まで深掘りして聞いています。

・入ってみて分かったこと、学部の特色
・受験期の勉強法、入試対策
・大学でかかる費用、生活費
など多方面から質問に答えてもらっています。

これを読めば行きたい大学・学部についてよく分かるし、志望校決めのヒントにもなりますよ。

今回のお相手:Nさん
・2023年大学院 卒業
・芝高校 卒業
・筑波大学理工学群工学システム学類
→筑波大学院システム情報工学研究群
→(現在)株式会社で働く社会人

今回は「工学システム学類」について見ていきましょう。

1. 大学の学業関連

工学システム学類で何を学ぶ?

1年次は、各主専攻の区別なく共通の基礎として、数学、物理学、計算機や情報処理の基礎、工学システム概論などについてしっかり学びます。
2年次秋になると「知的・機能工学システム主専攻」と「エネルギー・メカニクス主専攻」にわかれますが、各主専攻にわかれた後は、細分化された各分野にとらわれることなく広い視野で専門内容を学習し、物事をシステム的に取り扱うための方法論と手法を学んでいきます。
4年次には、工学者の論理について学びます。また、異なる年次の学生が一緒に参加してシステム設計・製作を学ぶ「つくばロボットコンテスト」も開催されています。

工学システム学類は、人々の生活に役立つ「システム」を作り運用していくための「工学」を学ぶことを目的としています。そのためこれまでの枠にとらわれない学際的・横断的なカリキュラムを特徴としています。
教員の熱意は他のどの大学にも負けません。また学生と教員の密接なつながりは伝統として受け継がれています。(筑波大学理工学群工学システム類HPより引用 https://www.esys.tsukuba.ac.jp/about/outline

Q. 一番面白かった授業について教えてください。

A.
特に面白いと感じた授業は、「大学三年生で受ける実験」でした。
レゴブロックを使ってロボットのようなものを作り、そこにプログラミングを加えてチームごとで作成したロボットの競争をする、という授業でした。
ロボット自体の機構にもそれぞれのチームで工夫があったり、色々自分で創意工夫ができる授業で楽しかったです。プログラミングも初めて触る言語でとても学びの多い授業だったなと思います。

Q. 印象に残っている授業について教えてください。

A.
印象に残っている授業は、「線形代数」でした。
一年生で受ける線形代数の授業では、これまでの高校数学であったような数値ありきの実態のある数学ではなく、概念のようなものから入り、空間やベクトルなど具体的なものとして理解しづらいものを学ぶ授業でした。一年生にしては難しく、とても理解に苦しむ内容でしたが、後々考えると全ての数学の基礎であり、今後どの分野に進むにも必要となる知識を補う授業だったなと思います。

そのほか、工学システム学類に入ると学ぶことができる授業の例として、一年生の基本の時間割はこのよう(下の表)になっています。2年生より先は主専攻によっても異なってくるので、詳しくはこちらのリンクを見てみてください!(筑波大学理工学群工学システム類HPより引用https://www.esys.tsukuba.ac.jp/subjects/guide

Q. 専攻と研究について教えてください。

A.
医用生体工学研究室に所属しています。この研究は情報工学系に分類され、ハードウェアをやるところ、ソフトウェア中心のところなど様々な研究室がありましたが、私の研究室では主に人を対象としたヘルスケア系の機器についての研究をしていました。具体的には現状ある生体計測を行う機器(例えば心電図、スマートウォッチなど)に対して、もう少し簡易的に計測できないか、もう少し精度を上げられないかという観点で新たなデバイスを開発したり、現状の物との精度の差分を研究したりしていました。
(医用生体工学研究室HPhttp://hoshino.iit.tsukuba.ac.jp

その中でも、私は血圧計についての研究を行なっていました。
現状一般的に使用される血圧計は腕を圧迫して、計測を行うものです。しかし、それでは計測する人に対して負担が大きいことや、長時間の計測がしにくいことなどの問題点がありました。そこで、もう少し簡易的に小さいデバイスで負担なく計測することを目指し、圧力を測るセンサーを用いて、血圧を簡易的に計測できないかを研究していました。

2. 生活関連

・入学金:28万
・学費:年間50万。
・テキスト代:3万
・生活費:一か月10万
・奨学金:なし。
・住んでいたところ:桜(一人暮らし)
・通い方:自転車で5分
・サークル:Realjam(ダンスサークル)
・友達の作り方:
 とにかくなにかのきっかけで話す機会があれば、その出会いをすぐに終わらせず、ご飯に行ったりすることが大事だと思います。出会いは有限なので、一期一会だと思って、大切にしましょう。
・おすすめのお店:
 「えんや」という中華料理のお店が美味しいです!!!

3. 大学入試関連

・現役
・試験方式: 公募推薦
・入試科目と方法:数学、英語、面接
・推薦試験の点数:おそらく8割程度だったと思います。
・二次試験の傾向:
  推薦試験は比較的基礎的な問題が多いため、焦らずに解けば大丈夫だったと思います。
  面接は将来の夢、なぜこの学部に入りたいのか、を聞かれました。。

・高校時代の偏差値:60
・定員:140人

・受験期学習の進め方:
【数学】
青チャートを最初の方はひたすら解きました。ほぼ暗記に近いくらいやり込みました。
夏までにそれらを終わらせ、基礎を固めて、駿台のテキストをひたすら解いたりしていました。
とにかく数学はパターンの暗記だと思っていたので、間違えたり新しい解放があればメモにまとめて、毎回見直していました。受験数学はある程度解法に限りがあるので、大体網羅したらあとは地道に解くだけです。

【英語】
あまり駿台以外のことはできませんでした。

【理科(物理、化学)】
学校の授業を大切にし、定期テストから力を入れていました。あとは駿台のテキストをやったり、暗記したりでした。理科系も暗記だと思うので、覚えることはひたすら覚えました。

・日頃(高1〜2)どんな勉強をしたか:
 高1-高2は部活が忙しかったので、定期テスト前だけ頑張る感じでした。

・大学の選び方:
 私はうっすら人工知能系がしたいなと思っていたので、それができるところで探しました。
 あとは一度つくばを訪れた際に、言葉にはできないですがすごく土地に惹かれて選びました。

4. 就職関連

・インターン情報:江崎グリコ(技術職)、NSSOL(SE職)

・先輩の就職先:日本光電、オリンパス、パナソニックなどなど

・就職活動で大変だったこと:
 とにかく業界を絞ること、企業を見つけることです。

・企業選びで大切にしたこと:
 自分の技術を活かせるか、職場の雰囲気はどうかを重視しました。

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