【筑波大学工学システム学類】 生活に役立つ「システム」と「工学」の開発をする学類

本記事では、数理指導専門塾イーズの現役講師が大学生にインタビューを行い、その大学の内面まで深掘りして聞いています。

・入ってみて分かったこと、学部の特色
・受験期の勉強法、入試対策
・大学でかかる費用、生活費
など多方面から質問に答えてもらっています。

これを読めば行きたい大学・学部についてよく分かるし、志望校決めのヒントにもなりますよ。

今回のお相手:Kさん
・大学院1年生
・日本大学豊山高等学校 卒業
・筑波大学理工学群工学システム学類
→(現在)筑波大学院システム情報工学研究群

今回は「工学システム学類」について見ていきましょう。

1. 大学の学業関連

工学システム学類で何を学ぶ?

1年次は、各主専攻の区別なく共通の基礎として、数学、物理学、計算機や情報処理の基礎、工学システム概論などについてしっかり学びます。
2年次秋になると「知的・機能工学システム主専攻」と「エネルギー・メカニクス主専攻」にわかれますが、各主専攻にわかれた後は、細分化された各分野にとらわれることなく広い視野で専門内容を学習し、物事をシステム的に取り扱うための方法論と手法を学んでいきます。
4年次には、工学者の論理について学びます。また、異なる年次の学生が一緒に参加してシステム設計・製作を学ぶ「つくばロボットコンテスト」も開催されています。

工学システム学類は、人々の生活に役立つ「システム」を作り運用していくための「工学」を学ぶことを目的としています。そのためこれまでの枠にとらわれない学際的・横断的なカリキュラムを特徴としています。
教員の熱意は他のどの大学にも負けません。また学生と教員の密接なつながりは伝統として受け継がれています。(筑波大学理工学群工学システム類HPより引用 https://www.esys.tsukuba.ac.jp/about/outline

Q. 印象に残っている授業について教えてください。

A.
特に面白いと感じた授業は、「熱力学」でした。
先生の説明が非常に丁寧で、熱力学における物理的思考力や数学的思考力を養うことができました。これらの思考力は熱力学だけでなく、他の分野にも通じるものがあるため、その分野の小手先の知識を身につけるよりも、これから研究をしていく上でとても大切なことを学ぶことができたと思います。

そのほか、工学システム学類に入ると学ぶことができる授業の例として、一年生の基本の時間割はこのよう(下の表)になっています。2年生より先は主専攻によっても異なってくるので、詳しくはこちらのリンクを見てみてください!(筑波大学理工学群工学システム類HPより引用https://www.esys.tsukuba.ac.jp/subjects/guide

Q. 専攻と研究について教えてください。

A.
地盤工学研究室に所属しています。この研究室は、構造エネルギー工学専攻のフロンティア工学研究グループの一つです。この研究室では、地盤やそれを構成する材料についての知識を深めるために、変形や破壊、流動現象の予測を目指して、実験や解析方法を開発しています。地盤や各種粒状材料の変形・破壊、或いは流動現象を粒子レベルの力学から予測することを目指して、基礎理論の構築、様々な実験・解析手法の開発と、その応用研究を行っています。(地盤工学研究室HPhttps://geotech-kz-lab.jimdofree.com

その中でも、自分は地震が起きた際の液状化被害を小さくするために、小型模型と振動装置を用いて液状化現象を再現し、液状化現象そのものの理解を深めると共に被害を抑えるための対策を考えています。

2. 生活関連

・入学金:28万
・学費:年間50万。
・テキスト代:
  学期ごとに1〜2万円ほどかかっていました。テキストを使わなかったり配布する授業も多いです。
  研究をしている時にも急に必要になり、5000円ほどの出費もありました。
・生活費:一か月15万
・家賃:6万円
・奨学金:なし。
・買い物:カスミ(スーパー)
・住んでいるところ:花畑(一人暮らし)
・通い方:自で5分
・サークル:筑波大学ジャズ愛好会
・友達の作り方:
  サークルの友人はかなり長く続きます。バイトも仲良くなることが多いですが、サークルの方が
  自分の合う雰囲気のところに入れるため、自ずと周りの人間とも馴染みやすいような気がします。

3. 大学入試関連

・現役
・試験方式: 一般試験
・入試科目と方法:センター試験+英語、数学、物理、化学(全部記述)
・共通テスト(センター試験)の点数:
  数学IA 100点、 数学IIB 85 点、物理100 点、化学82点、 地理70 点、英語178 点、国語160点
  (だいたいこれぐらいだった気がします。)

・二次試験の傾向:
  筑波大学の二次試験は、他の大学よりも基礎を重視していた記憶があります。
  いわゆるすごい工夫がいるような問題は少なく、堅実に点数が取れるかどうかが大切だと思いました。

・高校時代の偏差値:
 あまり覚えてませんが、駿台とかで62とかだった気がします。

・定員:120人前後

・受験期学習の進め方:
 数学→予備校に通い、高2までに数学物理化学は高校範囲はさらってました。
    その後は数学は「やさしい理系数学」をやりました。
    基礎がわかってないなと思ったところは青チャとか開いて復習してました。
 物理→「名門の森」やってました。
    同じように基礎がわかってないなと思ったところは教科書や参考書を読みつつ解いていた気がします。
 化学→予備校のテキスト何度も回して記憶、および練習していました。
    無機が苦手だったので、覚えやすいような表を作って覚えつつ、赤本など使って、
    実践でその知識が出てくるか試してました。
 英語→長文を早く読むのが苦手だったので、300〜500wordsぐらいの文書を2日に1回はやりました。
    参考書は「ポレポレ」とか「やっておきたい英語長文」とか利用してました。
 国語→センター形式に近いものをいっぱい解きました。
    古文漢文は覚えることを覚えて慣れるときちんと点数が安定しました。
    文法や単語は入れるようにしてた気がします。
 地理→教科書を読み込み、「1問1答」とかで隙間時間や通学時間で知識を詰め込んでた気がします。
    あとはセンター形式で間違えた問題や理解の薄い範囲を集中的に勉強し、穴埋めしていきました。

・日頃(高1〜2)どんな勉強をしたか:
 英語は単語帳を使い、通学中の電車の中で特に読んでました。(鉄壁を使ってましたが自分に合う単語帳があればそれで良いかと思います)。
  数学物理化学は予備校で先に勉強を始めていたので、高校の授業やテストを復習のつもりで挑んでいました。逆に高校の授業で分からない問題が出てくると焦ってその分野に真面目に取り組んでました。。

・大学の選び方:
 立地と学力です。「親元から離れたかったこと」と「自分の学力に一番マッチしていたこと」で選びました。

・併願校:
 早稲田、上智、防衛医大(試験の練習つもりで受けました)

4. 就職関連

・インターン情報:まだインターンには伺ってません。これからです。

・先輩の就職先:
 かなり幅広い気がしますが、「JR東日本」や「国土交通省」といったこところから、「大林組」や「鹿島建設」のようなゼネコン(総合建設業者)や、「日産」、「マツダ」といった車メーカーなどがいらっしゃいます。

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