科学的に実証された1ヶ月で得点差が2倍になった方法

暗記を楽にするために

こんにちは。イーズの小玉です。今回は「暗記科目が嫌い」と日頃から叫んでいるあなたに向けたお話です。
私も大嫌いでした。暗記が苦手だから理系に来たと言っても過言ではないです(笑)。とはいえ理系でも暗記物はたくさんありますから早いうちに克服しておきたいですね。

記憶は1日で半分になる

右図は一度覚えたことをどのくらい覚えているかを表したグラフです。
授業を受けた次の日 (Day2) には記憶量は半分以下になり、1週間後 (Day7) には3%程度しか残っていないことが分かります。
そこで大切なのが復習です。

少しずつ毎日やった方がいい

まず最高の復習とは「忘れた頃に行う復習」です。
記憶が薄れてから復習をすると人間は頑張って思い出そうとします。
この「思い出す=想起」という作業が記憶の定着にとても効果的なのです。

先ほどの忘却曲線から記憶が薄れる時期が分かっているので、最適な復習のタイミングを計算することができます。
・最初の復習は1~2日後
・2回目の復習は7日後
・3回目の復習は 16 日後
・4回目の復習は 35 日後
・5回目の復習は 62 日後

ただ筆者としてはこの日数を覚えておくことがそもそも難しいと思います。
そこで簡略版として
・最初は1~2日後
・2回目は土日にまとめて
・3回目は定期テスト前に

という形をおススメしています。

もっと暗記を得意に!

ここからは暗記を得意にするための勉強法を紹介していきます。
表面で紹介した「想起練習」を活用する方法になります。
きちんと研究によって効果が実証されたものだけを紹介するので、是非普段の学習に取り入れてみてください!

その 1 インプット回数を増やす
単純な暗記には理解度や勉強時間はあまり関係がないようです。とにかく回数を増やすこと。
何回もインプットすることで脳が大切な情報と判断して長期記憶に入れるようです。
英単語だったら1時間使って書きとるよりも、20 分で素早く読んだ方がたくさんインプットできます。

その 2 小テストを取り入れる
想起練習としてテストはとても効果があります。テストというと気が重いかもしれませんが、テスト問題を予想してみたり、友達同士でクイズを出し合うのも楽しくできると思います。

その 3 説明してみる
一通り理解できたと思ったら、今度は流れを自分の言葉で説明してみましょう。説明する相手は友達でもいいし、独り言でも大丈夫です。
この勉強法は流れが大切な歴史や生物、あとは数学の解法暗記にも使うことができます。



コラム〜数学アンチにならないために〜

高校生が好きな科目1位は「数学」で 15%
高校生が嫌いな科目1位も「数学」で 21%
ファンとアンチが多い科目なのだ。
だからできる人とできない人に大きなができる。
数学は1分野だけ取り出してすぐにできる科目ではない。
時間がかかる
時間がかかる
時間がかかる ………

習得するのに兎にも角にも時間がかかるのだ。
だから、「早くはじめる」ことが大きなアドバンテージとなる。
はやく取り組んで数学が味方になってくれれば試験の時の
戦闘力が安定する。
自分がアンチになる前に、早く数学をはじめよう。

この記事を書いている人

小玉先生
高3数学・化学クラス、茗溪数学クラスなどを担当。
自身も数学に苦しめられた経験から誰にでも分かる授業を徹底研究。
数々の高校生の成績を上げている。

みむら先生
イーズの代表を務めながら、教壇に立ち続け20年。
これまでに難関大学合格者を数多く輩出してきた実力者。
コラム担当。

-E’z NEWSLETTER 2021年2月号より-