オンライン授業で数学が苦手になる!?対処法を解説します

学校に行かずに授業を受けられるオンライン授業。
上手に活用すれば多くの時間を勉強に使うことができ、非常に効率的ですよね。
一方で、上手く活用できる人とできない人との間で学力差が開いてしまっているようです。
今回は具体的な事例を紹介しつつ、オンライン授業の注意点を解説していこうと思います。

オンライン授業の学力への影響

昨年の韓国での事例を見てみましょう。
韓国も日本と同様、学校でのオンライン授業が実施されていました。
韓国のとある高校では、登校開始時にテストを行ったところ、上位層の成績はあまり変わらず中間層の成績が下がる傾向が見られたようです。

この傾向は英語・数学で顕著に表れており、70点台・80点台を取っていた中間層の多くが60点台に下がってしまいました。
ほかの高校でも中間層の国語・数学・英語の成績が下がっており、特に数学は10点近く落ちてしまったとのことです。

オンラインのデメリット

オンライン授業の期間で学力差が広がってすまう原因はなんでしょうか。
1つは質問がしにくい点です。オンライン授業は教師から生徒へ一方的に授業が進んでしまう傾向があります。
上位層は自分で解決する力がある一方で中間層以下は自分では解決できない場合が多いと思います。

2つ目は理解度のチェックができない点です。
オンラインでは理解度をチェックしてくれる人がいません。
特に数学などの理解を積み重ねていく教科では、それぞれの解法を正しく理解し別の問題に応用しなくてはいけません。
なんとなくの理解ではその場では解けるかもしれませんが次には活かせません。

コラム

休校措置と経済格差が学力の差を広げる

休校でオンライン授業が増えている。
このときに家庭学習(親兄弟・家庭教師・塾)ができる環境かどうかで学力の差は大きく広がる。
経済力のある家庭は今まで以上に有利になり、そうでない場合は厳しい環境におかれる。
特に理系科目はちょっと遅れるだけで取り戻すことが難しくなる。
「コロナ時代」と呼ばれる理系科目の学力差が大きい世代になりそうだと感じる。

この記事を書いている人

小玉先生
高3数学・化学クラス、茗溪数学クラスなどを担当。
自身も数学に苦しめられた経験から誰にでも分かる授業を徹底研究。
数々の高校生の成績を上げている。

みむら先生
イーズの代表を務めながら、教壇に立ち続け20年。
これまでに難関大学合格者を数多く輩出してきた実力者。
コラム担当。

-E’z NEWSLETTER 2021年5月号より-