本記事では、数理指導専門塾イーズの現役講師が大学生にインタビューを行い、その大学の内面まで深掘りして聞いています。
・入ってみて分かったこと、学部の特色
・受験期の勉強法、入試対策
・大学でかかる費用、生活費
など多方面から質問に答えてもらっています。
これを読めば行きたい大学・学部についてよく分かるし、志望校決めのヒントにもなりますよ。
今回のお相手:Eさん
・大学院1年生
・埼玉県立浦和第一女子高等学校 卒業
・筑波大学 医学群 医療科学類
→(現在)筑波大学大学院 人間総合科学研究科 フロンティア医科学専攻
今回は「医療科学類」について見ていきましょう。
1. 大学の学業関連
医療科学類で何を学ぶ?
“医療科学とは医学研究を通して人々の健康に貢献するものです。長い医学の歴史の中で、医師のみが医学研究を進める時代から、医師ではない研究者も医学研究を行う時代になりました。医療科学類は、医科学教育のパイオニアとして、新たな価値を生み出す人材を養成しています。”(筑波大学医学群医療科学類HPより引用https://www.md.tsukuba.ac.jp/med-sciences/)
医療科学類では、医学・医療の様々な分野で活躍するために必要な医科学の基礎的な知識、技能を修得し、医療人としての使命感と責任感を身に付け、将来、医療の向上と発展に貢献する医科学領域の研究・教育を推進する人材および診断や治療に必要な新たな技術の開発とその実践にかかわって高度専門医療を担う人材を養成します。
〜医療科学類を卒業後の進路〜 卒業生は、病院をはじめ、検査センターなどにおいて第一線の臨床検査技師として働いています。 また、製薬、食品、化学関連の企業に就職し、その研究所で商品開発や研究を行う人もいます。 さらに、自由科目を選択することで、臨床検査技師国家試験受験資格を得ることもできます。 なお、臨床検査技師の国家試験の合格率(新卒)は、令和2年度97%、令和3年度97%です。
Q. 一番面白かった授業について教えてください。
A.
一番面白かった授業は、「生理機能検査学実習」でした。
臨床の現場で使用する心電図や超音波検査などを実際に使用できる点が面白かったです。
Q. 印象に残っている授業について教えてください。
A.
特に印象に残っている授業は、「病原微生物学実習」でした。
この授業内で行った、卵にウイルスを注入して孵化させる実験が印象に残っています。
そのほか、医療科学類に入ると学ぶことができる授業(必修授業)は、このようなもの(下の表)があります。
Q. 専攻と研究について教えてください。
A.
私は、分子細胞生物学研究室に所属しています。
この研究室では、出芽酵母を用いた遺伝子発現制御の研究を行っています。出芽酵母は人間と同じ真核生物であり、多くの遺伝子が保存されているため遺伝子発現制御の研究に用いられることが多いです。また、マウスやサル、ゼブラフィッシュといった他のモデル生物に比べて世代時間が短いだけではなく、遺伝子組み換えを効率的に行うことができるため、容易な実験デザインが可能になります。私の研究室では、出芽酵母を用いた遺伝子の転写後制御の研究や、胞子膜形成機構に関する研究、ERストレスに関する研究を行っています。
(分子細胞生物学研究室HPhttps://www.md.tsukuba.ac.jp/basic-med/molcellbiol/)
その中でも、私はmRNAの分解機構に着目しています。DNAからmRNAに転写されたあと不要なmRNAは分解されることで生物は恒常性を保っており、その機構が破綻するとパーキンソン病や肝機能異常につながることが知られています。それだけ重要なmRNA分解を担う、mRNA分解酵素に着目し、出芽酵母において欠損株を作成することでその機能を調査しています。具体的には、mRNA分解酵素欠損株は栄養条件が悪いと死に至ることがわかっており、その原因をqPCRや RNA-sequenceなどの技術を使って解析しています。
2. 生活関連
・入学金:28万
・学費:年間50万。(ですが、私は授業料免除です。)
・テキスト代:3万円
・生活費:6万円
・家賃:4万6千円
・奨学金:なし。
・住んでいるところ:春日(一人暮らし)
・通い方:自転車で5分
・サークル:Realjam(ダンスサークル)
・友達の作り方:サークル、学科の新歓、学科の実験
・おすすめのお店:みなき←日本酒が美味しい居酒屋さん!可愛いネコがいます^_^
3. 大学入試関連
・現役
・試験方式: 公募推薦
・入試科目と方法:英語と国語の記述、面接
・共通テスト(センター試験)の点数:
忘れてしまいました。推薦入試はセンター試験前に終わるので記念受験しました。
・推薦試験の点数:
公開されていないです。
・推薦試験の傾向:
英語は医学に関連する内容のかなり長い文章が出題されるので難しいです。
面接は志望理由など一般的な面接でした。
・高校時代の偏差値:72
・定員:医療科学類は推薦と一般合わせて30人ほどです。
・受験期学習の進め方:
英語→推薦入試狙いだったので、高3の夏頃から英語長文を毎日一本解くようにしていました。
「やっておきたい英語長文1000」を使用して全て解き終わりました。
また、システム英単語を何度も見て医学系の用語は特に重点的に覚えました。
入試2ヶ月前ぐらいから医学系の英語長文に焦点を当てて
他大学の医学部の過去問などを毎日一本解いていました。
国語→単語力等は特に必要なく長い文章を読んで解ければいいので
2ヶ月前ぐらいから医学部の過去問を解きあさっていました。
・日頃(高1〜2)どんな勉強をしたか:
テスト2週間前から毎日3-4時間勉強していました。単語は毎日やっていました。
・大学の選び方:
医学系の勉強ができるかつ、研究活動に力を入れている学科を選びました。
医療科学類は三年次から研究室配属なので研究がしたい人はいいと思います。
4. 就職関連
・インターン情報:
中外製薬、ファイザー、大鵬薬品工業(いずれも開発職)
IQVIAジャパン、EPS、シミック、アイコンジャパン(いずれもCRA職)
・研究室の先輩の就職先:製薬会社、医療機器メーカー、CRO。
・就活で大変だったこと:大手はエントリーシートで落ちることも多々あるため、タフな精神が必要です。
・受ける企業の選び方:勤務地が関東であるか、社風いいか、業務内容(健康に関わる仕事がしたい)。
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