【土浦日大の学校紹介】日本大学との連携授業でより深い学習ができる土浦日本大学高校とは?

日本大学の付属高校である土浦日本大学高校。日本大学と連携し、将来を見据えた教育カリキュラムだけでなく、付属高校でありながら、東京,京都,一橋,東京工業大学などの最難関国立大学への進学を目的としたコースも用意されており、幅のある学習指導が特徴的な高校です。本記事では、幅広い学習コースと入試情報を中心に土浦日本大学高校をご紹介します。

1. 土浦日本大学高校基本情報

学校名土浦日本大学高等学校
所在地〒300-0826 茨城県土浦市小松ヶ丘町4-46
電話番号029-822-3382
国公私立私立高等学校
共学・別学共学
設立学科<全日制>総合進学コース(進学クラス、スポーツクラス) <全日制>特別進学コース(スーパーハイクラス、特進クラス) <全日制>グローバル・スタディコース(グローバル・スタディクラス) <通信制>進学コース <通信制>通学コース <通信制>スポーツ・芸術コース <通信制>一般コース
学期3学期制

2. 土浦日本大学高校の特徴

 土浦日本大学高校では、生徒一人ひとりの学力や将来の目標に合わせて学べる3コース5クラス制を導入しています。

■特別進学コース

国公立大学、難関私立大学の現役合格を目標に、ハイレベルな学習環境が用意されたコースです。

・スーパーハイクラス

・特進クラス

自然科学・芸術・スポーツなど生徒一人ひとりの興味関心を引き出すことにより、新学習指導要領で求められる思考力や表現力の育成を目的とした私立土浦日本大学高校独自の課題探究型学習(インタレストラーニング)を行っているクラスです。

生徒は、開講講座の中から興味関心のあるものを選択し、1年間かけて課題解決に努めます。1・2年生が合同で実施するという特徴があり、学年を超えて知的好奇心・探究心を刺激し合い,学問の追求を進めていきます。

一例として、アニメーション映画『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ! オトナ帝国の逆襲(2001年)』を視聴し、「昭和と平成」という二つの時代、そして「20 世紀と21 世紀」という二つの世紀に挟まれた2000年代初頭に,作り手はこの作品を通じて何を訴えようとしたのかを考えるという課題などがあります。一見、学習のように思えないかもしれませんが、生徒に身近なアニメーション映画を題材にすることで、より楽しく深く学習することができます。生徒一人ひとりのプレゼンテーション能力、レポート作成能力を伸ばすことで,推薦入試にも対応しています。

また、特別進学コースの特徴として充実した放課後の学習指導が挙げられます。主な取り組みは、発展的な解き方を習得する課外授業と基本事項の定着を図る到達度テストが中心です。この他に東京大学や医学部志望者向けの特訓課外も実施しています。iPadなどを活用したICT[注1]の授業や、大学入学者選抜の新テストに備えた「英語の4技能」を習得するため、ネイティヴ教員による少人数授業や、オールイングリッシュの授業を充実させるなど万全の体制をとっています。

[注1] ICT

「Information and Communication Technology」の略。情報通信技術のこと。

総合進学コース

 日本大学、難関大学の現役合格を目標に、日本大学と連携した高大一貫教育による将来を見据えた進路指導を行うコースです。

・進学クラス

 日本大学各学部への進学に特化した独自のカリキュラムを展開しているのが特徴的な進学クラスは、1・2年次は、基礎学力の定着と向上を目指し、朝テストや朝学習などのカリキュラムを実施。3年次には、定期考査や模試の結果をもとにオリジナルの教材を作成し、授業や長期休業期間、連休中の課外授業カリキュラムで学力の向上を図っています。基礎学力到達度テスト対策を徹底して行っているほか、進学クラスでは、推薦入試に向け実用英語検定(英検)の取得にも力を入れています。実用英語検定の取得に向けた対策講座は,学年横断型で開講され、多くの生徒が参加し、資格の取得を目指しています。

 また、付属高校のメリットを最大限にいかし、大学の授業や学問内容に触れる機会を1・2年次から豊富に用意しています。大学で学ぶことを前提にした職業研究・学問研究を行うことで進路意識を高めていきます。

 日本大学への推薦は、2学年4月、3学年4月、3学年9月の3回行われる「基礎学力到達度テスト」の結果により決まります。そのため、進学クラスでは大学が求める基礎学力を着実に身につけるためのカリキュラムが展開されており、論文指導、資格試験に向けた指導も充実しています。

・スポーツクラス

勉強だけでなく、スポーツにも力を入れているクラスです。私立土浦日本大学高校には、各競技の練習場,道場などが整っており、経験豊富な指導者、目的意識を持った仲間と競技力を伸ばせます。

 スポーツクラスの学習は基礎から応用まで順序立てたカリキュラムとなっており、学習面もおろそかにしていません。スポーツと学習のメリハリがはっきりとしているのが特徴的です。競技者としてのレベルを高めつつ、付属高校のメリットをいかし、日本大学への付属推薦に対応した学習ができます。日本大学出張講義などの高大一貫教育に加え,スポーツクラス社会人講演会など、競技者としてのキャリア形成も行っています。

 強化指定クラブは以下の7つです。

○硬式野球(男子) ○バスケットボール(男子・女子) ○バレーボール(男子・女子)

○陸上競技(男子・女子) ○剣道(男子) ○柔道(男子・女子) ○レスリング(男子)

グローバル・スタディコース

難関私立大学 海外の大学への現役合格を目標に、国内外の大学入試に対応できる英語力の育成と、留学・共用学習などに適した体験型学習が用意されたコースです。

・グローバル・スタディクラス

英語力・国語力・留学・異文化理解・時事考察と大学入試を有機的につなげているのが特徴で、実践的な英語力と論理的な思考力、国際理解力を身につけることができます。

1年次にオーストラリア(10日間)、2年次にはカナダ(23日間)への留学が必修となっており、現地の高校と大学で、現地の先生から英語で授業を受けます。希望者にはオーストラリアで1年間の留学プログラムも用意されています。

留学に必要なTOEFL、IELTSなどの資格試験に精通している日本人教員、ネイティヴ教員の指導の元、チームティーチングで担当する本校独自の授業・アクティヴ・イングリッシュや独自の英語教育プログラムで実践的な英語力を伸ばしていきます。アクティヴ・イングリッシュでは3年かけて以下の内容を学習していきます。

1年次スピーチ論理的で説得力のある表現方法を身につけます。
2年次ディベート1年次に身につけた表現力を用いて,より高度な英語力を身につけます。
大量の参考文献を読み込むため、語彙力・読解力も高まります。
3年次クリティカル・ライティングさらに正確で,知的な英語運用能力を高めるとともに、大学進学に要求されるエッセイの記述能力も伸ばします。

また、「母国語の力を伸ばすことが第2言語の英語の上達にプラスになる」という考えの元、表現や論述演習などを通して母国語である日本語の教育を充実させています。

3. 入試情報

 令和5年度の入試募集定員は630名です。

そのうち、「単願推薦試験」が260名、「一般試験・併願推薦型試験・帰国(国内)」が340名、「帰国」が30名になります。

・募集定員

土浦日本大学高校は特待制度があり、入試得点が高かった生徒から順に認定されます。特待生は入学金・施設拡充費・授業料・体育日・施設費が給付されるなど、様々な特典があります。

また、クラスの決定は、入試得点と合格後に行われるクラス分けテストによって決まります。

・試験範囲

試験範囲は、全試験共通で以下の通りです。

出題する問題は、県立高校の出題傾向・難易度とは異なります。過去問の対応年度に注意しつつ、準備しましょう。

科目範囲
国語中学校の全範囲
数学「標本調査」を除く ※三平方の定理を含む
英語中学校の全範囲
理科「科学技術と人間」「自然と人間」 「地球と宇宙のうち「太陽系と恒星」を除く」
社会公民的分野の「私たちと経済」「私たちと国際社会の諸問題」を除く

・出願資格について

全受験区分・コース・クラス出願資格(共通条件)は以下の通りです。

1令和5年3月に中学校・義務教育学校卒業見込みで、 本校を第一希望とし,学業・人物ともに優秀で学校長の推薦する者
2欠席日数が1年次および2年次は各10日以内、 3年次2学期(4月~10月)まで6日以内であること ※遅刻・早退は3回で欠席1日とする。  
3出願資格の評定は中学3年・義務教育9年 1学期または2学期(2学期制の場合は前期)の成績を基準とする。 ※単願推薦B、単願推薦GS、単願推薦Cの出願資格は、5教科評定または9教科のいずれか。
4最終学年の評定において、 5教科が3以上,かつ9教科が2以上であること ※単願推薦Cについては9教科全てが2以上であること

また、上記の他に本年度から「最終学年の評定が5教科が3以上かつ9教科が2以上であること」が出願資格に追加されています。

■単願推薦試験

・推薦基準について

推薦基準は以下の通りです。

千葉県受験生は、在籍校との入試相談があります。10月以降に在籍校に出願条件を確認してください。

・試験の詳細について

試験の詳細は以下の通りです。

試験日2023年1月9日(月・祝日)
合格発表2023年1月12日(木)
試験会場土浦日本大学高等学校
試験科目国語・数学・英語(マーク式・50分間)・面接

面接は、面接官2名受験生1名10分程度で実施予定です。

また、やむを得ない事情があり受験できなかった場合や希望する合格とならなかった場合など、一般試験と同じ日に追試験を行うことも可能。

追試験の詳細は以下の通りです。

試験日2023年1月21日(土)
合格発表2023年1月25日(木)
試験会場土浦日本大学高等学校
試験科目国語・数学・英語(マーク式・50分間)・面接

一般試験/一般単願と同じ試験科目、時間帯で実施します。1月21日(土)に受験できない場合は2月3日(金)に実施します。

■一般試験

・試験の詳細について

試験の詳細は以下の通りです。

試験日2023年1月21日(土)
合格発表2023年1月25日(木)
試験会場・土浦日本大学高等学校(単願のみ) ・つくば国際会議場・水戸市立第二中学校・下妻市立下妻中学校 ・守谷市立守谷中学校・石岡市立国府中学校・取手市立取手第二中学校
試験科目単願:国語・数学・英語(マーク式・50分間)・面接  併願:国語・数学・英語・理科・社会(マーク式・50分間)

試験会場は、在籍校ごとに土浦日本大学高等学校が指定。

併願 5 教科すべてを必ず受験し、入試の判定は、3 科または 5 科のどちらか良い方で判定します。

・合格区分の詳細について

合格区分の詳細は以下の通りです。

点数が高かった時にGSコースへの所属を希望する場合は、併願推薦GSを選択する必要があります。

入試得点により、合格区分が異なります。この合格区分によって入学後の所属クラスが決まります。決まり方は以下の通りです。

併願受験で合格した場合、2月17日までに単願切り換えを行う必要があります。

・合格基準点について

2021年度の合格基準点は以下の通りです。

 一般試験・併推B日程
3科目5科目
学力Ⅰ種S特待合格非公開非公開
学力Ⅰ種特待合格256点434点
学力Ⅱ種特待合格224点386点
特進合格206点359点
進学合格150点274点
GS合格 (Ⅰ種・Ⅱ種特待あり)220点365点

・追試験について

やむを得ない事情があり受験できなかった場合など、追試験を受けることが可能。

追試験の詳細は以下の通りです。

試験日2023年2月3日(金)
合格発表2023年2月6日(月)
試験会場土浦日本大学高等学校
試験科目単願:国語・数学・英語(マーク式・50分間)・面接 併願:国語・数学・英語・理科・社会(マーク式・50分間)

■併願推薦型試験

併願推薦型試験は、中学校毎の基準により、中学校の先生の推薦で受けられる試験になります。

・試験の詳細について

試験の詳細は以下の通りです。

A日程とB日程のうち、いずれかひとつを選んで受験します。

5教科すべてを必ず受験し、入試の判定は、3科または5科のどちらか良い方で判定します。

試験日A日程:2023年1月15日(日) B日程:2023年1月21日(土)
合格発表A日程:2023年1月17日(火) B日程:2023年1月25日(水)
試験会場A日程:土浦日本大学高等学校 B日程:土浦日大/つくば国際会議場
試験科目国語・数学・英語・理科・社会(マーク式・50分間) 

・合格区分の詳細について

合格区分の詳細は以下の通りです。

点数が高かった時にGSコースへの所属を希望する場合は、併願推薦GSを選択する必要があります。

・合格基準点について

2021年度の合格基準点は以下の通りです。

 一般試験・併推B日程併願推薦型試験
3科目5科目3科目5科目
学力Ⅰ種S特待合格非公開非公開非公開非公開
学力Ⅰ種特待合格256点434点254点428点
学力Ⅱ種特待合格224点386点220点374点
特進合格206点359点194点334点
進学合格150点274点150点265点
GS合格 (Ⅰ種・Ⅱ種特待あり)220点365点220点358点

・追試験について

やむを得ない事情があり受験できなかった場合など、追試験を受けることが可能。

追試験の詳細は以下の通りです。

試験日2023年2月3日(金)
合格発表2023年2月6日(月)
試験会場土浦日本大学高等学校
試験科目国語・数学・英語・理科・社会(マーク式・50分間)

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