【並木中等教育学校】5分で分かる!教育方針・カリキュラム・学校生活・進学実績

独自に作られた6年間のカリキュラムで、国際的な人材育成を目指す並木中等教育学校ってどんな学校?

6年間の中高一貫教育で、数々の難関大学への進学を果たしている並木中等教育学校。文部科学省のスーパーサイエンスハイスクールに指定され、科学教育にも積極的に取り組んでいる学校です。

本記事では、そんな並木中等教育学校について詳しくご紹介いたします。

1. 並木中等教育学校の基本情報

学校名並木中等教育学校
所在地〒305-0044 茨城県つくば市並木4-5-1
電話番号029-851-1346
国公私立県立
共学・別学共学
設立学科普通科
学期2学期制

並木中等教育学校も取り入れている中高一貫教育は近年増加しており、茨城県に13校、全国では2021年時点で602校開校しています。高校受験がないため、中学・高校の6年間を大学受験対策に充てることができ、よりレベルが高い学習を行うことができるのが特徴です。

また中高一貫校では、通常の公立中学・公立高校と異なる独自のカリキュラムの設立が認可されています。中学・高校で重複する学習内容をひとまとめにできるため、広く深く学ぶことができます。

2. 並木中等教育学校の取り組み

並木中等教育学校では、新たな中高一貫校教育の展開として6年間を「基礎期」「充実期」「発展期」の3つに分け、能動的な学びができる「人間力」を備えたグローバルリーダーの育成を目指しています。

【注1】並木メソッド:1人ひとりの進路実現を目指す6年間を見通した学習と、物事の本質を深く研究する並木中等学校独自の体験活動。

【注2】ALT:Assistant Language Teacherの略で外国人指導助手のこと。授業を担当する教員(学級担任など)の指導を補助する役割を担います。

【注3】TT:Team Teaching の略で複数の教師が協力して行う授業方式の一つ。

また、「人間力」を育成するために「科学教育」「国際教育」「人間教育」の3つを行っています。

●並木中等教育学校の「科学教育」

並木中等教育学校は文部科学省のスーパーサイエンスハイスクール(以下、SSH)指定校であり、科学教育を積極的に行っています。

SSHとは、高等学校等において、先進的な理数教育を実施するとともに、高大接続の在り方について大学との共同研究や、国際性を育むための取組を推進する学校のことです。指定された学校では、創造性、独創性を高める指導方法、教材の開発等の取組を実施しています。

並木中等教育学校では、

①学校指定科目「課題研究」を中心とした探究力・論理力育成カリキュラムの開発

②生徒たちの理数系への興味・関心を高め、持続する取り組みに関する研究

の2つを軸に指導を行っています。

学校指定科目「課題探究」を中心とした探究力・論理力育成カリキュラムの開発

中学校に相当する「前期課程」と高等学校に相当する「後期課程」の指導内容を再編成し、探究力・論理力を育成する6年間の系統的な学校指定科目が用意されています。

一例として、いくつかご紹介いたします。

科目名内容・育成する能力
SS物理基礎・SS化学基礎アクティブ・ラーニング、クロスカリキュラムなどを取り入れ、探究力を育成。
論理国語ロジカルトレーニングを導入し、 論理力を育成。
数理科学A、B数学の授業に理科の考え方を取り入れた強化横断型の授業
課題探究基礎論文の検索やデータの統計処理など、課題探究に必要なスキルを育成。

学校指定科目以外でも、1~3年次の総合的な学習の時間で「ミニ課題探究」を行い、

校内発表会(口頭発表、ポスター発表)やミニ研究論文制作を通じて、探究力・論理力を育成します。

1~3年次の学習を踏まえ、4~6年次では「課題探究」を実施。研究論文作成、校内発表会(口頭発表、ポスター発表)、週1回のゼミ活動により、研究内容を深めていきます。

生徒たちの理数系への興味・関心を高め、持続する取り組みに関する研究

並木中等教育学校では、生徒たちに理数系への興味・関心を高めてもらうために以下の取り組みを行っています。

・SSH講座

各分野で活躍している講師を招き、体験型の実習講座を行う。

・SSHサイエンスカフェ

各分野で活躍している研究者を招き、座談会形式で行う講座。

・SSH講習会(年1回開催)

著名な研究者を招き、理数系への興味・関心を高める講演会を開催。

・SSHハワイ島海外研修(5泊7日)

ネイチャーガイドとハワイ島(2023年は伊豆大島)でフィールドワークを実施。

・SSHサイエンスレクチャー(科学英語講座)

ネイティブスピーカーの外国人講師から、英語でのプレゼンテーションスキルを学ぶ講座。講義は全て英語で行われます。

・サイエンスカフェでは、FamilyMartの商品開発をしている方のお話を聞ける会に参加したことがあります!どのお話しも面白い内容だった!他の中学校に通っていたら出来ないことだと思う。
(並木中等中2年 Iさん)

・SSH講座は、多くのことを知りたい人にはとても充実した環境!やる気や知的探究心があればあるほどよりよい環境だと思う!(並木中等中5年 Oさん)

また、並木中等教育学校には「医学コース」も用意されています。中等教育学校の特徴を活かして、3年次から医学ゼミに参加し「医志」を育む体験活動を実施します。

4年次から6年次の課題探究(医学ゼミ)において医療分野に関するテーマで研究活動を行うなど、多彩なプログラムを通じて、医師として必要な資質・能力と高い学力を身に着けます。

年次実習内容
3,4年次「医師の仕事を知る」 ・医学ゼミ(医療分野に関する研究活動と医療関係者との勉強会) ・医療機関体験学習(大学・病院等)
5年次「医学への理解を深める」 ・医学ゼミ(医療分野に関する研究活動と医療関係者との勉強会) ・医療機関体験学習(大学・病院等)
6年次「目標を定め実現する」 ・課題探究Ⅲ(医療分野に関する研究活動) ・小論文、面接指導 ・個別試験対策指導

並木中等教育学校の「国際教育」

並木中等教育学校は、茨城県立学校唯一のUNESCO SCHOOLです。並木中等教育学校では、UNESCO SCHOOLであることを活かし、希望生徒には海外への留学をサポートしたり、海外からの交換留学生や修学旅行の受け入れ校となるなど、異文化理解や多文化共生についても積極的に進めています。

さらに、例年では4年次にニュージーランドでの語学研修、ご年次にアジア方面海外修学旅行も実施し、国際科の中で活躍するための手段として、語学だけでなくグローバルな視野を広げる機会を多く提供しています。

留学生などと話すことで他の文化について知りながら英語力も身につきます!(並木中等中5年 Oさん)

●並木中等教育学校の「人間教育」

並木中等教育学校が目指す人間教育は、自らを律し学び続ける姿勢、どんな苦境にも負けない精神力、いつも周りのことを考えられる人間性を持った、将来の日本や世界の平和と発展の為に寄与できるTop Learnerを育てることです。

そのために、「並木3大行事」をはじめとする様々な行事や体験を通じて、人間性を磨きながら成長させていきます。

・ウォークラリーはとても大変で、覚悟がいります。でも完歩したときの達成感がすごいです。
(並木中等中4年 Uさん)

・お菓子を無制限でもっていける!パイナップルを持ってきている先輩もいた!友達と話しながら歩いてすごく楽しい時間を過ごせます。(並木中等中2年 Iさん)

・実行委員をやると、支える側の気持ちや楽しさを味わえます(並木中等中5年 Oさん)

・かえで祭は一気にクラスの仲が深まります。クラス内装やクラスパフォーマンスの完成度はどのクラスも高い!!!(並木中等中4年 Sさん)

・中等だから高校生もいて、出し物やアクティビティが本格的!特に6年生はクオリティが高い!!!クラスのみんなと一緒に準備をして、協力して頑張った時間はすごくいい経験だった。(2年 Iさん)

・中学生の段階から自由度の高い文化祭に参加できる!(並木中等中5年 Iさん)

・スポーツデイは学年ごとに競技が変るので、毎年違った楽しさがあります!(リレー、サッカー、ドッヂボール、大縄など)(並木中等中4年 Yさん)

・クラスの絆が深まる!(並木中等中5年 Iさん)

・クラス別でめちゃめちゃ楽しいし、クラスの団結を一番感じる瞬間です!(並木中等9回生 Iさん)

また、並木中等教育学校では6年間を通じ、生徒が社会生活についての理解を深め、自らの在り方や生き方を考えながら、将来の自分の進路について模索することを支援しています。

生徒の各発達段階に応じて適切な勤労観や職業観を育むと共に、主体的に学習することの意義を理解してもらうために「キャリア教育」も行っています。

年次学習内容
1年次・キャリア教育校外学習
2年次・職場見学 ・職場体験 ・企業体験型プログラム
3年次・筑波、筑波大学見学会 ・進路講演会 ・伝統文化講義
4年次・卒業生との学習相談会 ・大学出前授業 ・分離分け進路説明会 ・東大、東工大、一橋大訪問 ・OBOGガイダンス
5年次・大学出前授業 ・OBOGガイダンス
6年次・OBOGガイダンス
企業体験型プログラムでは、何人かでチームになって企業から与えられた課題(例えば「技術を活かして富士通の新たなサービスを提案せよ」とか)をこなしていく。(並木中等中2年 Iさん)

OBOGガイダンスでは、あまり訊くことができない高いレベルの大学(東大/お茶の水など)の先輩方のお話を詳しく訊くことが出来ます!(並木中等中4年 Yさん)

3. 並木中等教育学校で過ごす6年間

並木中等教育学校では、新しい時代を生き抜く力である「探究力」、「論理力」を育成するために、6年間の並木メソッドを形成しています。

●1年次 基礎期

1年次で達成する目標は以下の通りです。

・図書館や朝日けんさくくんといった媒体を使用し、情報収集能力を身に着ける

・「自分は何に疑問を持っているか」「何が課題なのか」などテーマ設定能力の育成

・調べたことから考察する力の育成

・スライド制作や口頭発表、論理力といったプレゼンテーション能力の育成

目標達成のために、1年次では以下の活動を行います。

・かえでツーリスト

かえで祭で発表。GWに自分の住んでいる地域について調べる。(4月~6月)

・ミニ課題探究Ⅰ(個人研究)

・多読プログラム

長期休業中に本を読み、読了後、レポート発表

かえでツーリストでは、地元のパン屋さんに直接取材に行って、パンを食べたりしてポスターを作成しました!(並木中等中2年 Iさん)

●2年次 基礎期

2年次で達成する目標は以下の通りです。

・自己を見つめ、将来について考える。

・テーマ設定能力の育成

・自分は理系・文系のどちらに興味が強いのか

・研究手法(インタビュー、フィールドワーク、アンケート、実験、観察)を身に着ける

・データから分析・考察する力を身に着ける

・レポート作成能力の育成

・スライド制作や口頭発表、論理力といったプレゼンテーション能力の育成

目標達成のために、2年次では以下の活動を行います。

・キャリア教育

かえで祭で発表。産業や職業について調べる。(4月6月)

・ミニ課題探究Ⅱ(個人研究)

●3年次 充実期

3年次で達成する目標は以下の通りです。

・テーマ設定能力の育成

・グループで学び合う力(理系的アプローチ、文系的アプローチ)を身に着ける

・研究手法(インタビュー、フィールドワーク、アンケート、実験、観察)を身に着ける

・データから分析・考察する力を身に着ける

・レポート作成の能力の育成

・スライド制作や口頭発表、論理力といったプレゼンテーション能力の育成

目標達成のために、3年次では以下の活動を行います。

3年次から本格的な課題研究授業が始まります。

・研究分野説明

各分野の特徴などをその分野に関係する大学に聞いたり、先行研究について調べたりする

・ミニ課題探究Ⅲ(グループ研究)

・課題探究Ⅰ~Ⅲ

●4年次 充実期

4年次で達成する目標は以下の通りです。

・中高一貫教育を活かした探究力・論理力の育成

・探究テーマ設定能力の育成

・探究手法(インタビュー、フィールドワーク、アンケート、実験、観察)を身に着ける

・データから分析・考察する力を身に着ける

・レポート作成の能力の育成

・スライド制作や口頭発表、論理力といったプレゼンテーション能力の育成

目標達成のために、4年次では以下の活動を行います。

4年次からはゼミに所属するため、自分の興味分野についてより深く学習することができます。

・ゼミ選択

・研究構想を「研究ノート」を利用してたてる

・仮テーマを決定

・スライドによる構想発表会(発表6分、質問4分)

・スライドによる中間発表会(発表6分、質問4分)

●5年次 発展期

5年次で達成する目標は以下の通りです。

・研究デザイン能力【注4】の育成

・スライド制作や口頭発表、論理力といったプレゼンテーション能力の育成

【注4】研究デザイン能力:研究の途中段階で得たデータから課題を見つけ、研究をデザインしていく能力のこと。課題から研究を発展させていく。

目標達成のために、5年次では以下の活動を行います。

・研究発展

・口頭発表やポスターを使用した校内発表会

●6年次 発展期

6年次で達成する目標は以下の通りです。

・レポート作成能力の育成

・論理力の育成

・TO学習【注5】によるアクティブラーナーの育成

【注5】TO学習

TOは(Teaching Others)の略。クラスメイトや後輩など、他の人に教えることで学びを深めていくこと。

目標達成のために、6年次では以下の活動を行います。

・研究論文作成

・研究論文提出(A4用紙10ページ以上)

これらの目標を達成するために、学校行事及び各教科とも連携してサポートを行っています。

TO学習では、基本的に後期生(中4~6)が前期生(中1~3)に直接指導することが多いです!
(並木中等中4年 Sさん)

●後期生のカリキュラム(新高1生の今後の展開、2023年3月発表時点)

並木中等は、5年生で文系と理系に別れて授業を展開します。また、理系の1クラス分(40名程度)は医学部受験に向けた専用のクラスも選択出来る事が特徴です。医学コースでは、よりレベルの高い学習を他のクラスよりも早く学ぶことが出来ます。

4. 並木中等教育学校の進学率

並木中等教育学校の2022年度の大学入試結果は以下の通りです。

東京大学に9人、京都大学に5人、東京工業大学に1人、一橋大学に2人、筑波大学に25人など、94人が国公立大学に現役合格しました。

これらの人数は、他の学校と比べても高いと言えます。

ちなみに、昨年のイーズの卒業生は、東京工業大、九州大、筑波大、東京農工大など素晴らしい成績を残しています!

5. 入試情報

募集定員が160名の並木中等教育学校の2023年度入学者倍率は以下の通りです。

男子女子合計志願者倍率
268名257名525名3.28

応募資格があるのは、以下の1と2に該当する生徒のみです。

1.小学校若しくはこれに準ずる学校又は義務教育学校の前期課程(以下「小学校」という。)を令和5年3月に卒業又は修了(以下「卒業」という。)する見込みの者。

2.保護者とともに県内に居住する者(入学日までに保護者とともに県内に居住することが確実な者を含む。)

出題範囲は以下と定められています。

小学校1学年から3学年の学習内容は、小学校学習指導要領(平成 20 年3月文部科学省告示)に基づくものとし、小学校4学年から6学年の学習内容は、小学校学習指導要領(平成29 年3月文部科学省告示)に基づくものとする。

なお、小学校学習指導要領等の改訂に伴う移行措置については、平成 30 年4月1日から

令和2年3月 31 日までの間における小学校学習指導要領の特例(平成 29 年7月文部科学省告知)に基づくものとする。

イーズに通っている並木中等生の声!

どの教科も進むスピードが速いので自主学習が大事です!特に英語は、TGT(単語テスト)とSTT(スーパー単語テスト)があるので、ちゃんと勉強しておかないと大変なことになります。(並木中等中4年 Yさん)

前期生の時の小テストや単元テストはしっかり勉強しておかないと大変なことになります。数学は周りの学校と比べると1年くらい先取りして勉強出来るから、そのアドバンテージを活かせるよう、学校についていくのを頑張った方がいい!(並木中等中5年 Aさん)

イーズでは、並木中等1~5年生までの数学と英語の準拠クラスと6年生になってからの受験クラスを用意しております。

学校教材を使いながら理解を積み重ねて、定期テストで平均点突破を目指すクラスです。

平均5名程度の少人数クラスだから、質問もし放題で疑問を残さずに学校の授業について行けます!

続々と定期テストで平均点突破を達成している生徒が増えてきています!

以下、並木中等クラスの詳細です。

また、並木中等生は個別指導での対応も可能です!詳細は以下のリンクからご覧下さい。

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