バカだから勉強ができるようにならない。
そう思う原因を確かめてみよう。
小学生・中学生だった頃の僕を思い出しながら…
原因その1
「バカだから自分が何を知っているのか把握していなかった」
出来ていることを繰り返して丸を付けて満足していた。
その結果、ちょっとだけのとてもできる分野と
大量の全然できない分野が現れた。
(こうやって昔の自分を思い出していると
ちゃんと人間になれたのは30歳くらいからかなぁと思うね…)
原因その2
「バカだから自分が何を知らないのか把握していない」
分からないことも分かってないないし、
何を理解して何を理解できていないかも分からなかった。
無知の知だね。
……
原因はまだまだ続くわけだが、
まとめると自分をメタ的に見ることが出来なかったんだね。
学習者にとって全体を俯瞰するのは結構難しい。
どうしても目の前の木が見えてしまって
森全体が見えないからだ。
俯瞰できない。
でも勉強をしないといけないことは分かっているから
がむしゃらに進み続ける。
そして迷子になって絶望する。
どうやってそこを抜け出せたかって
やっぱり少人数クラスの塾に行ったことが大きかった。
先生は当時の僕にはできない僕の分析をしてくれて
出来るところはより高いレベルの問題を
出来ないところは基礎から説明してくれていた。
当時は何にも考えることなく
与えられたことをやっていただけだったけど…ね。
ある程度勉強ができるようになって大学入試の頃
浪人した頃には自分で計画を立てて
それを実行できるようになっていたが
小学生・中学生の頃は当時の自分では無理だと思う。
僕のような子が集団授業に紛れ込んでいたら
そこで僕の勉強の歴史は幕を閉じていただろう。
そう。
自分のことをメタ的に見れなくても
良い監督・先生がいればできるようになるのだ。
(思い出…)
僕が通っていた数学塾は隣り町にあった。
自転車でながーい坂道を登った先の
電気屋さんの前で友達と待ち合わせをする。
そこからまた10分くらい自転車をこいでようやく着くのだ。
宿題をしてこなかったら教室に入れないルールだった。
なんども駐車場で宿題をしたなぁ…
忘れ物も厳禁でもししたら絶対に
取りに帰らなきゃいけなかった。
戻ったころには授業時間は半分以上終わってるんだけど
そのおかげで持ち物のチェック表を作って
出る前にチェックすることを覚えた。
ぼくはけっこう不注意で
忘れ物や日常的なミスが多い傾向にある。
チェックリストやカメラを駆使して何とか乗り越えている。
もし子どもの頃に緩く許されていたら
工夫もせずにそのままだったんだろう。
絶対に許されないという経験は
できるだけ早いうちにしておいた方がいい。
いっしょに勉強していた友だちには
数学が天才的に出来る奴がいた。
あいつ今は何やってるんだろう。
意外と数学なんて全く使わない仕事してたりするのかも。
今度実家に帰ったらあの塾の辺りを散歩してみようかな
