本記事では、数理指導専門塾イーズの現役講師が大学生にインタビューを行い、その大学の内面まで深掘りして聞いています。
・入ってみて分かったこと、学部の特色
・受験期の勉強法、入試対策
・大学でかかる費用、生活費
など多方面から質問に答えてもらっています。
これを読めば行きたい大学・学部についてよく分かるし、志望校決めのヒントにもなりますよ。
今回のお相手:Sさん
・大学院1年生
・茨城県立土浦第二高等学校 卒業
・筑波大学情報学群情報メディア創成学類
→(現在)筑波大学理工情報生命学術院システム情報工学研究群情報理工学位プログラム
今回は「筑波大学メディア創成学類」について見ていきましょう。
1. 大学の学業関連
情報メディア創生学類で何を学ぶ?
情報メディア創成学類(メ創)は何らかの「コンテンツ」に関わる情報技術について勉強・研究・開発を行う学類です。コンテンツの内容は画像・映像、CG、音声・音響、ネットワーク、データベース等があり、普通の情報系学部では扱わないものが多いです。
情報技術の勉強とは?
①プログラムの書き方(プログラミング言語)を学ぶ
②コンテンツのしくみ・作り方を学ぶ
・映像の撮り方
・CG作成ソフトの扱い方
・AIの活用方法 など
③分析の手法を学ぶ
・音、音楽の分析
・映像、画像の分析
・人間の心理の分析
・言語の分析 など
Q. おススメの授業を教えてください。
A.
いっぱいありますよ。(笑)
1番良かったのは3年の「情報メディア実験」で、研究室にプチ配属されて実際に研究をやってみるっていう授業ですね。先生から出された課題に対して自分でテーマを設定して、何か開発したり、物を作ったりするんですけど、それが夏休みの自由研究みたいで楽しいです。
ウェブ系のところだったらウェブアプリを作ったりとか。あとチームで製作したりもするので就活でも結構喋れます。
あとは1年生の「コンテンツ入門」で、落合陽一がコンテンツ業界の有名人を呼んできて、その人の話を聞く授業で、私の時は水曜日のカンパネラの曲作ってる人、僕リリの田中さん、最先端のCG作ってる人とかが来てました。
Q. 専攻と研究について教えてください。
A.
専攻はHCI(Human Computer Interaction)と言って、人とコンピュータを繋げるための研究分野をやっています。私の研究室では情報可視化をテーマに、人にデータを見せるときのグラフや図を考える研究をしています。例えば都道府県の形をデフォルメしていった時に、どこまで簡単なデフォルメで人が「青森県」を認知できるか研究したりしています。
(研究室HP:VisLab ビジュアリゼーションとインタラクティブシステムの研究室http://www.vislab.cs.tsukuba.ac.jp/japanese/index.php)
私の研究テーマは情報可聴化(Sonification)で、目の見えない人向け、もしくは目に見えない情報を人に伝えるためにデータを音で表す方法を研究しています。例えばエンジン音の小さい電気自動車とかは、歩行者に車の接近を知らせるために人工的なエンジン音を出して走っています。その時にスピードが上がったら音を高くするとか、音量を大きくするとか、どういう音にしたら人に危険が伝わりやすいか?を考えた結果、そのような音の設計になっています。これも可聴化分野の研究です。
2. 生活関連
・入学金:約280,000円
・学費:年間約535,000円
・テキスト代:年間約30,000円(コロナでオンライン授業。先生から配布されることが多く出費は少なめ。)
<通いの場合>
・生活費:1ヶ月4万円(食費交通費自持ち)
・住んでいるところ(駅とか):ひたち野うしく
・通い方:車で西大通りを30分
<一人暮らしの場合>
・生活費:1ヶ月6万円 + 住居費(3~5万円)
・買い物:ロピア、つくばイオン、ウェルシア、カワチ、コストコ、ヨークベニマル、イーアス など豊富
・住んでいるところ:天久保
・通い方:車
・サークル:筑波大学吹奏楽団、Doo-wop(アカペラ)、取手交響吹奏楽団(学外)
・友達の作り方:メディア創生学類は女子が少ないので自然と仲良くなります。あとサークルに入っておけば大丈夫です。
3. 大学入試関連
・現役
・試験方式:
推薦試験。英語と数学(筆記)、面接(数学口頭試問+普通の面接)
・センター試験の点数:地理 71、国語 146、英語 166、リス 36、数1A 92、数2B 85、化学 66、物理 55
・推薦試験の傾向:
- 筆記は数学の問題が英語で出る。数学の内容は主にIA、確率や整数が多いです。ただし私の場合は数IIIの微分定義でした。難しい英単語はないです。
- 面接の口頭試問の内容は数IIIでした。簡単な問題を素早く解き、ホワイトボードを使って面接官に問題の解法を示す形式です。私の場合は「与えられた関数について極限、極値、凹凸を求めグラフをかけ。また〇〇の範囲についての積分値を求めよ。」みたいな感じでした。
- 面接は志望動機、部活のこと、長所短所などよくある質問
・高校時代の偏差値:多分60弱
・定員:8人(推薦試験)
・受験期学習の進め方:
- 英語:ターゲット冊子本体とアプリを使ってとにかく周回(トータル20周ぐらい)。『やっておきたい英語長文』の300と500を毎日やってました(2,3周ぐらい)。推薦試験用に10月から数学用語の英単語も別個で毎日勉強してました。
- 化学:イーズでもらったテキストと重問を、資料集見ながらとにかく周回。高3夏から。
- 数学:レピコア(イーズの入試問題テキスト)をひたすら解いた記憶しかない。推薦試験用は10月からチャートで1Aの対策をしました。傾向問題に絞って11月の試験までに4周くらいやりました。
- 国語:センター対策のみ。学校・イーズのテキストを学校のセンター対策スピードに合わせて復習。
- 地理:センター対策のみ。学校のセンター対策スピードに合わせて復習。
・日頃(高1〜2)どんな勉強をしたか:
- 英語:学校の英単語テストのためにコーパスを毎日やってた
- 化学:テスト前の課題のみ
- 物理:テスト前の課題のみ
- 数学:普段の課題(4step)、それをテスト前に復習
- 国語:テスト前の課題のみ
- 地理:テスト前に資料集見ながらお絵描き
・大学の選び方:芸術系で情報をやっているところが、関東圏内だと筑波のメディア創成か、明治の先端メディアしかないので筑波にしました。学類内でも芸大・音大も志望していた人が多いです。
4. 就職関連
・インターン:
学部生時代は行っていないです。今後はITエンジニア(システム開発・SE)とクリエイティブ(旅行・映像・音響・メディア)の両方に行ってみようと思っています。
・先輩の就職先:
ITエンジニア(野村證券、富士通、Yahoo、DNA、NTTデータ、サイバーエージェント)
ITコンサル(アクセンチュア)、総合職(野村證券)、起業など。
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