【筑波大学化学類】”生物の毒から薬を創る研究”をやっているらしい…！？

投稿日 2023.10.18
著者 EZ
カテゴリー卒業生インタビュー

本記事では、数理指導専門塾イーズの現役講師が大学生にインタビューを行い、その大学の内面まで深掘りして聞いています。

・入ってみて分かったこと、学部の特色
・受験期の勉強法、入試対策
・大学でかかる費用、生活費
など多方面から質問に答えてもらっています。

これを読めば行きたい大学・学部についてよく分かるし、志望校決めのヒントにもなりますよ。

今回のお相手：Hさん
・大学院2年生
・順天高校卒業
・筑波大学理工学群化学類
→（現在）筑波大学理工情報生命学術院数理物質科学研究群化学学位プログラム

今回は「筑波大学化学類での生物有機化学の研究」について見ていきましょう。

1. 大学の学業関連

化学類で何を学ぶ？

“化学とは、化学現象を分子・電子レベルで研究し、自然界における普遍的な法則を追求する学問です。そのような基礎研究から、新規化合物の創製、環境汚染やエネルギー問題の解決、生命現象を分子レベルで理解する研究などへ展開されています。”（筑波大学理工学群化学類HPより引用https://chemistry.tsukuba.ac.jp/ug/）

化学類では、反応のメカニズムや化学物質の構造・性質を解明する「基礎研究」を行っています。基礎研究とは何かに応用するという目的は考えず、理論を形成したり、新たな法則を発見することを目的とした研究です。また基礎研究が明らかにしたことを基に、薬を作ったり、便利な素材を開発する研究のことを「応用研究」と言い、そのような研究室も筑波大学にはあります。

Q. 印象に残っている授業について教えてください。

A.
特に面白いと感じた授業は、「生物有機化学」でした。もともと生物に興味があったのですが、大学化学を専門的に勉強した後で化学と生物との関わりを見てみると、また違った面白さがあり、とても印象的でした。

そのほか、化学類に入ると学ぶことができる授業（必修授業）は、このようなものがあります。

Q. 専攻と研究について教えてください。

A.
木越研究室という有機合成を行う研究室に所属しています。
この研究室では、生き物が作る毒を人工的に作ろうという研究をしています。
生き物が作る毒の中には、上手く使えば薬になるもの、あるいは少し構造をいじれば薬になるようなものが数多く発見されています。
しかし、これらの毒は生物からは微量しか取れないことが多いです。
そのため、このような毒を詳しく研究するために、これらの毒を自然界からの供給に頼らず、人間の手で作り出す方法を研究しています。（木越研究室HP https://www.chem.tsukuba.ac.jp/kigoshi/j/top_j.html）

その中でも、自分は軟体動物アメフラシから単離された毒についての研究を行っています。
この毒は抗がん剤になる可能性がありますが、細胞内でどのように機能しているのか解明されていません。
そのため、この毒を人工的に合成し、生物学的な実験を行うことで、この毒ががん細胞をどのように破壊するのか明らかにする研究をしています。

2. 生活関連

・入学金：28万
・学費：年間50万。ですが、自分は授業料免除です。
・テキスト代：3万
・生活費：一か月13万
・家賃：4.8万円
・奨学金：なし。
・買い物：コンビニやスーパー
・住んでいるところ：天久保（一人暮らし）
・通い方：自転車で5分
・サークル：なし
・友達の作り方：とりあえず積極的に話しかける！

3. 大学入試関連

・現役
・試験方式：一般試験
・入試科目と方法：英語、数学、物理、化学（全部記述）
・共通テスト（センター試験）の点数：
　　数学IA 60点、数学IIB 60 点、物理100 点、化学100点、地理85 点、英語175 点、国語135点

・二次試験の傾向：
　　難易度自体はそこまで高くない基礎をしっかりやれば大丈夫です！

・高校時代の偏差値：67くらい
・定員：50人くらい

・受験期学習の進め方：
　数学　基礎問題精講→プラチカ→過去問解きまくる
　英語　単語1900は毎日覚えて高三秋までには完璧に。　短い300ワードくらいの英語長文を毎朝読んでました。　国語　センター対策の授業を真面目に聞く。復讐もしっかりやる
　化学　重問解きまくって、あとは過去問
　物理　良問の風→名門の森→過去問
　地理　センター2ヶ月前から毎朝決めた分野を暗記すればなんとかなる。

・日頃（高１〜２）どんな勉強をしたか：
　数学　毎日授業の復習は欠かさずやる。次の日に持ち込まない。
　英語　英単語は友達と覚えて次の日クイズを出し合ったりして覚えた。
　化学、物理　好きな科目だったので数学に飽きたらやってました。

・大学の選び方：
　自分が学びたい学科があるかどうか

・併願校：
　東京理科大学